日刊プロレス

2017年4月18日(火)
【RINTARO語録 第35回】
とうとうこのコラムも35回を迎えました。

今回も何か映画を語ろうと思いましたが、毎回そればかりも飽きると思うので今回は
「マーベルから読み解く正義と悪」について語ろうと思います。

結局アメコミ語るんかい!と思った人もいると思いますが、暖かい目で見てください。

基本マーベルコミックには勧善懲悪というものがありません。(もう救いようのないヴィランもいますが)
マーベルのキャラは正義も悪も表裏一体です。

例えばヒーロー側から見るとアイアンマンに登場するヴィランは基本アイアンマンことトニースタークが原因で生まれています。
スタークにより心に傷を負わされ、復讐に燃えヴィランになったパターンがほとんどです。

キャプテン・アメリカも側からみたら正義の味方ですが、頑固・自分の考えが絶対という自己中心的な考えがあります。
映画シビルウォーでその部分が顕著に出てましたね。

X-MENのウルヴァリンに至っては敵は容赦なく殺しまくってますし、かなり乱暴者です。

パニッシャー(マーベルを代表するクライムファイター)に関しては、もはややってることが非人道的ですからね。例を挙げるとギャングの家族や友達を皆殺しなど。


逆にヴィラン(悪役)はどうでしょうか?

雷神ソーの義理の弟でアベンジャーズ第1作目のヴィランであるロキにも悲しい過去があります。
幼き日から兄のソーの日陰者であり、常にコンプレックスを持っていました。
そして彼は拾われた子供であり、王位継承者ではないという真実を知り、彼は悪へと堕ちました。

X-MENの宿敵である磁界王・マグニートは人間を嫌いミュータントが支配する世界を創ろうと企んでいます。
なぜ彼は人間を忌み嫌うのか?
理由は幼き頃、アウシュビッツ収容所でナチスの幹部にミュータントということがバレて、母親が目の前で殺されたからです。
これがキッカケでマグニートは残虐非道な怪物へと変貌しました。

ファンタスティックフォーの宿敵であるDr.ドゥームがヴィランになったキッカケに関してはライバルであったリード・リチャーズを見返したい、リベンジしたいという、日常生活でよくあるごく普通なことなんです。
そして、実験の最中に事故で顔が焼きただれ鉄の仮面を付け、Dr.ドゥームが誕生しました。


マーベル作品を観ていていつも思うことは、正義と悪は表裏一体。
そして人は簡単に正義の存在になり、悪に堕ちるということを意味していると思います。

MARVEL UNIVERSEに生きている彼らは現実世界の僕らと変わらないのです。

次回予告:アメコミばかりは飽きるということで、日本を代表する2大ヒーローの世紀の対決を語ります。






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