1/2ページ目 「うん、私も」 タケル君に抱き締められるだけで幸せ…… 「正夢にならないかなぁ?」 やけにタケル君が儚いと思ったらそれもその筈、会えない寂しさから夢に引き込んでしまったらしい。バスケ部の合宿だから仕方ないって分かってるけど、あんな夢見たら声聞きたくなっちゃった。時計を見るとまだ早朝。こんな朝早くに電話しちゃ悪いわね。 ♪♪〜♪ 突然鳴った携帯に驚いて、変に慌てながら電話に出た。 「も、もしもし…」 「《もしもし、ヒカリちゃん?朝早くにごめんね》」 「ううん、私も話したかったから」 「《そっか、ありがとう》」 「でも、こんな時間にどうしたの?」 「《今日の夢にヒカリちゃんが出て来たから、声聞きたくなったんだ。空き時間もあんまりないから、なかなか電話出来なくてごめんね》」 「いいよ、明日も早起きするから、また電話して?」 「《分かった、じゃあまた明日》」 「うん」 「《あ、そうそう…》」 「何?」 「《 大 好 き だ よ 》」 もう少し遅かったら電話を切っていたかも知れない。 「私も、大好き」 あの夢はタケル君からの電話を教えてくれたみたいだから、正夢だって思って良かったのね。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |