1/2ページ目 もうすぐ見えなくなる夕陽は、最後の一仕事とばかりに、周囲を儚く照らし続ける。 「夕陽、綺麗ね……」 「ヒカリちゃんも綺麗だけどね♪」 「え………」 軽くそう言っただけで、君は顔を真っ赤にする。 「なに、照れてるの?」 「ちっ違う!」 「だったら、そっぽ向くことないと思うけど?」 「……………」 反論出来ないのは、図星だって認めてるんだよね? そっと肩に手を回しこっちを向かせると、やっぱり君は赤い顔をしている。 「照れてるならそう言えばいいのに」 「ゆ、夕陽の所為よ!!」 そんな風に言い張る君も可愛くて、強引に唇を重ねた。 唇を離すと、更に赤くなった頬が見える。 「ほんとに素直じゃないね」 そんなところも凄く可愛いけど。 大人しく僕に抱き締められた彼女は、ぽつりと一言呟いた。 「……タケル君の方が、素直じゃない………」 「そんなことないよ、僕はこんなに素直なんだから」 けれど、やっぱり僕は素直じゃないらしい。 いつも素直に接しているのに。 ほんとに素直じゃないね (どっちもどっち、ってことかな?) <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |