1/2ページ目 「何ですか? ミミさん」 「空さんのこと何て呼んでる?」 「? 空さんと呼んでますよ?」 「メイメイは?」 「芽心さんと」 「じゃあヒカリちゃんは?」 「ヒカリちゃんですね」 「ふーん…………」 「……あの、それが何か?」 「ヒカリちゃん、ねえ……」 「ミミさん……?」 「空さんとメイメイは年上だからいいとして、いつからヒカリ『ちゃん』って呼ぶようになったの?」 「えっ……そ、それは……」 「光子郎君にとってのヒカリちゃんは、特別な子なんだ」 「違いますっ!」 このまま話していると誤解されると思い、大声で否定してしまった。ミミさんは大きな瞳を瞬かせている。 「ヒカリちゃんは、太一さんの妹で……僕にとっても妹みたいな子で、そういう意味では特別かもしれませんけど、その……」 言いたいことが上手く言えなくて、焦っているのが分かる。でもヒカリちゃんは、決してミミさんの言う「特別」ではない。僕にとっての「特別」は、ミミさんだから。 「そっか、ヒカリちゃんは特別じゃないのね」 「はい」 誤解されずに済んだことにほっとしつつ、あることに気付く。 「ミミさん、もしかしてちゃん付けで呼ばれたいんですか?」 「へっ?」 不意打ちだったのか、ミミさんの顔がみるみるうちに赤くなっていく。 「呼びましょうか? ミミ……」 「い、いい! 無理に呼ばなくていいからっ!」 (いざ呼ばれると恥ずかしい……) 終われ <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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