1/2ページ目 「届くかい?」 「うん、ありがとう」 「それにしてもたくさんあるわね」 「ルキの家では飾ってないんだっけ?」 「飾ってるけど、私は何もしてないし、うちにあるのはもっと小さいのよ」 現在、李家にて雛人形を片付けている3人。 とは言え、ルキは傍観者に近い。 「それにしても、雛人形って退屈よね」 「えっ?」 「雛祭りの時以外は箱の中にずっといるんだもん。やっと出れたと思ったらまた箱に入るし」 「そうだね」 「片付けなかったらどうなっちゃうの?」 2人の会話を聞いていた小春が口を挟む。 「お嫁さんになるのが遅くなっちゃうんだよ」 「えーー?」 「大丈夫だよ。今片付けたから、小春もルキも早めに結婚できるよ」 「やったー」 「ちょっとジェン!?」 突然自分に振られた話に慌てふためくルキを余所に、ジェンは爆弾発言とも言える言葉を口にした。 「将来、ルキは小春のお義姉ちゃんになるから」 「わーいわーい、お姉ちゃんだ〜」 「なっ……ジェン!!」 赤くなってわたわたするルキに、はしゃぐ小春、そしてそんな2人を優しく見つめるジェン。 漸く暖かくなった日差しが、そんな3人を見守るように部屋の中に入り込んでいる。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |