June Bride
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しかし今回はそうもいかない。
言葉にしないと伝わらないこともあるから。
自分を信じて想いを贈る
「小百合」
いつも自分を見守り、支えてくれる彼女を何度愛しいと思っただろう。
何度護りたいと思っただろう。
気の利いた言い回しは出来なくても、この気持ちは変わらない。
「俺と………結婚してほしい」
シンプルにそれだけ伝えた。
「……………はい」
目の前の彼女は幸せそうに微笑んでいると同時に、泣きそうな表情をしている。
「……小百合」
「英さん…いつかはそう言ってもらえるかなって…思ってて……本当に言ってもらえたら、すごく、うれしい…」
「小百合…」
そっと引き寄せて、強く抱き締めた。
「ありがとう、英さん…本当にありがとう」
「…こちらこそありがとう、小百合」
今までで１番深く、強く愛しさを感じながら、口付けを交わす。
そう遠くない未来、更なる宝物が増えると信じて。
end
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