雨のように冷たい貴方へ
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ここ、どこなんだろう？
少なくとも、知ってるところじゃない。
あのアグモンってヤツが来たところなのかな？
「………うう……」
！
「ユイちゃん！」
よかった、ケガとかはないみたいだ。
「ユイちゃん、しっかりして！」
「うーん……」
「ユイちゃん！ボクだよ、タクトだよ!?」
「……うう……」
どうしよう。ヒロユキたちともはぐれちゃったのに、ユイちゃんの様子がおかしい。
ボクが、ユイちゃんを守らなくちゃ。
「ユイちゃん、ユイちゃんは絶対守るから」
「その願い、聞き入れた」
「だれっ！？」
「我が名はメガログラウモン。これより我がテイマーとなれ」
アグモンよりもずっと大きい。
「テイマーになったら、ユイちゃんをたすけられるのか？」
こわいけど、つい口が開いた。このまま、ユイちゃんをたすけられないのが一番こわい。
「力を貸そう、テイマーのデジモンとして」
「わかった、テイマーになるよ」
雨のように冷たくなったユイちゃんをたすけるために、ボクはテイマーになる。
(だれかを信じられないなら、自分を信じるしかない。)
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