1/4ページ目 「光子郎君」 「は、はいっ!」 「この前ちょっとパソコン借りたから、履歴残ってても気にしないでね」 「は、はあ……」 ……履歴? え。ミミさん、インターネット使ったんですか? わざわざそんな話をするなんて、どういうことなんだろう。最近閉じたタブのひとつには、確かに開いた覚えのないページがある。恐る恐る開いたそのページは、シャンプーの広告だった。少女漫画らしい絵柄の漫画も掲載されている。 ああ、これか。 「ミミさん」 「なあに?」 遠慮がちに触れた髪はさらさらで、ミミさんの見せない努力が伺える。こんなに可愛くて頑張り屋な人が、僕の彼女なんだ。 「好きです」 「うん……私も」 今回、僕にしてはスムーズに答えが出せた方だと思う。その証拠にミミさんがいつになくご機嫌だ。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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