いのち朝ではじまると 誰が決めた
沈む夕陽から始まる一日でいい
闇に瞬く ささやかな光
形を変えてゆく まるで生きているように
裏側を分かりたくて
表も知らないままに
どちらが裏か表か
分からなくなって
優しくなれれば
誰のために泣ければ
見えるかな
聴こえるかな
裏側の暗闇
生まれる命と
失われた命の
激しさを刻んでいる
歯車に耳をすます。
幸せの意味を何処で学ぶのか
井戸の底から見上げた青空
自由を知りたくて
もがくほど苦しくて
背負う荷物の重さに声も無く
哀しみを知れば、絶望の淵に立てば
言えるかな、分かるかな
あの人の心
笑ったあの子と
むせび泣く誰かの隣に
そっと寄り添った
そよ風に語りかける
裏側の裏側に立っていると
どうして、気付けなかったのだろう
裏も表も無くて
ひとつながりの場所に立っていた
優しくなれれば、
すべてを愛せれば。
行けるだろう、触れていたい
こころの震える場所
生まれる命と
失われた命が
愛しさであふれている。
夕陽に涙を流す
心にそっと寄り添って
あなたに語りかける。
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